クリスマスのツリー

茶髪「クリスマスですが」

眼鏡「ですが何か?」

茶髪「なにしてますか?」

眼鏡「YouTuberの不祥事探してる」

茶髪「ウケる」

眼鏡「ウケるな」

茶髪「ウケませんでした」

眼鏡「よろしい」

茶髪「暇なんですか?」

眼鏡「めちゃめちゃ忙しいぞ」

茶髪「いったい何がどうして」

眼鏡「書き入れ時なんだよ。あいつらが鍵垢でつぶやこうとしてた違法行為が一瞬告知垢とかに表示されて、その魚拓を撮るのがこの上なくハッピーなんだ」

茶髪「その魚拓、どうするんですか……?」

眼鏡「印刷してバインダーで保管して、つらいときに破く」

茶髪「性根腐ってんねえ!」

眼鏡「うるせえ、ほっとけ」

茶髪「一瞬の表示を見逃さずに釣り上げて魚拓取って……って、完全に釣りキチ三平じゃないですか」

眼鏡「近いところはある」

茶髪「寂しくないんですか、三平さん」

眼鏡「寂しさこじらせてねえとやってらんねえよこんなこと」

茶髪「寂しさマゾになると三平さんみたいになってしまうんですね」

眼鏡「三平じゃねえよ」

茶髪「まあでも見てください。これを書いてる人は、夜中に毛布を抱えながらわたしたち二人分の会話を一人で考えて文字に起こしてるんですよ」

眼鏡「まあそういうことになるよな」

茶髪「三平さんをしのぐ寂しさマゾなのでは?」

眼鏡「そんなこと言ったらこれを読んでるやつも一人で読んでんだよ」

茶髪「まあそういうことになりますよね」

眼鏡「例外はないはずだ」

茶髪「二人で読むものではないですよ」

眼鏡「だからお互い安心しろ」

茶髪「お互いって、誰と誰のことですか?」

眼鏡「その辺は各々の見解に任せる」

茶髪「それでいいんだ……」